病院で働くのか、臨床検査センターで働くのか、どちらを選ぶかは自分が決めることです。どちらで働くにせよ、メリットととデメリットが存在しています。検査のみの作業を静かに集中して行いたいという人は、病院での勤務は向いていないと言えます。しかし、検査だけにとどまらず、その他の業務にも携わりたい、人との接点を持ちながら仕事をしていきたいと考える人には病院で働く方がいいと言えます。病院で勤務するに当たっては、近年では検査業務だけに限らず、患者さんに対して、行う検査内容の説明や、その他施設内で取り組んでいる様々なことへの参加もできるようになりました。患者さんや働いているスタッフたちと関わり合いを密に持ちながら仕事をしていくことができる、というわけです。また、検査技師さんは日本だけではなく海外でも活躍できるのです。国境なき医師団への参加資格を持つことを認められているからです。実際にも、すでに海外で活躍している検査技師も大勢存在しています。医療関連で仕事をしていると、どこでどんなふうに自分の想いが変わるかわかりません。仕事をしていくうちに、自分の携わりたい部分というものが確実に明白になっていきます。それが海外での業務になるかどうかはわかりませんが、海外まで幅を広げられるということは、とても素晴らしいことです。また、病院ではチーム医療が推進されています。そういったチームとしても今よりももっと参加できるものが増えていくと感じています。